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目取真俊の本



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目取真俊
ヤンバルの深き森と海より
《増補新版》
ISBN978-4-87714-500-2 C0036
2024年4月刊 四六判上製 518頁 \3000

中国脅威論の煽動と共に、民意を無視し強権で進められる琉球列島の軍事要塞化。戦後も沖縄を捨て石≠ノし続ける構造に抗い続ける無名の人々の闘いを記録。2006年からの14年にわたる論考を収録した初版に、インタビュー6篇と対談を増補した新版。

目取真俊
魂魄の道

ISBN978-4-87714-495-1 C0093
2023年2月刊 四六判上製 188頁 \1800

日本の捨て石≠ノされ激しい地上戦が展開された沖縄では、住民の4人に1人が犠牲となった。鉄の暴風、差別、間諜(スパイ)、虐殺、眼裏に焼き付いた記憶……。戦争を生きのびた人びとの変えられてしまった人生。沖縄戦の記憶をめぐる5つの物語。




目取真俊短篇小説選集


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目取真俊短篇小説選集1
魚群記


ISBN978-4-87714-431-9 C0393
2013年4月刊 四六判並製 330頁 \2000

単行本『目取真俊初期短篇集 平和通りと名付けられた街を歩いて』(小社刊)収録の5篇(「魚群記」「マーの見た空」「雛」「平和通りと名付けられた街を歩いて」「蜘蛛」)に新たに3篇を加えた、著者20代の鮮烈な初期作品集(全8篇、うち単行本未収録作品2篇)。


【収録作品】
「魚群記」(1983)
「マーの見た空」(1985)
「雛」(1985)
「風音」(1986)
「平和通りと名付けられた街を歩いて」(1986)
「蜘蛛」(1987)
「発芽」★(1988)
「一月七日」★(1989)
★=単行本未収録作品。(  )内は作品発表年。


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目取真俊短篇小説選集2
赤い椰子の葉


ISBN978-4-87714-434-0 C0393
2013年7月刊 四六判並製 386頁 \2000

不本意な生をもたらしたものは戦争か、人間か。記憶は時を超えて闇の底から突如としてよみがえり、生者に問いかける。「水滴」、「軍鶏(タウチー)」、「魂込め(まぶいぐみ)」、等、90年代の代表作を含む傑作13篇を収録。(単行本未収録作品6編)


【収録作品】
「沈む〈間〉」★ (1991)
「ガラス」★ (1992)
「繭」★ (1992)
「人形」★ (1992)
「馬」★ (1992)
「盆帰り」★ (1992)
「赤い椰子の葉」(1992)
「オキナワン・ブック・レヴュー」(1992)
「水滴」(1997)
「軍鶏(タウチー)」(1998)
「魂込め(まぶいぐみ)」(1998)
「ブラジルおじいの酒」(1998)
「剥離」
★=単行本未収録作品。(  )内は作品発表年。


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目取真俊短篇小説選集3
(うむ)(かじ)(とぅ)連れ(ちり)(てぃ)

ISBN978-4-87714-437-1 C0393
2013年11月刊 四六判並製 約365頁 \2000


人間の悲しみ、恐れ、不安、屈折、憎悪、残虐さをも傑出した想像力で描き出す作家の視線の先にあるものは――。表題作「面影と連れて」、「群蝶の木」、「伝令兵」等、90年代末から最近作までの、魂を揺さぶる12篇を収録。(単行本未収録作品4編)


【収録作品】
「内海」(1998)
「面影と連れて」(1999)
「海の匂い白い花」(1999)
「黒い蛇」(1999)
「コザ/『街物語』より(「花」・「公園」・「猫」・「希望」)」(1999)
「帰郷」(1999)
「署名」(1999)
「群蝶の木」(2000)
「伝令兵」★ (2004)
「ホタル火」★ (2004)
「最後の神歌」★ (2004)
「浜千鳥」★ (2012)
★=単行本未収録作品。(  )内は作品発表年




目取真俊
眼の奥の森

ISBN978-4-87714-472-2 C0093
2017年5月刊 四六判並製 221頁 \1800

米軍に占領された沖縄の小さな島で、事件は起こった。
少年は独り復讐に立ち上がる――
深い悲しみ・憎悪・羞恥・罪悪感……
戦争で刻まれた記憶が、60年の時を超えてせめぎあい、響きあう。
魂を揺さぶる連作小説。



目取真俊
虹 の 鳥

ISBN978-4-87714-471-5 C0093
2017年5月刊 四六判並製 220頁 \1800

「そして全て死に果てればいい。」――
基地の島に連なる憎しみと暴力。それはいつか奴らに向かうだろう。その姿を目にできれば全てが変わるという幻の虹の鳥を求め、夜の森へ疾走する二人。鋭い鳥の声が今、オキナワの闇を引き裂く――救い無き現実の極限を描く傑作長篇。




目取真俊初期短篇集
平和通りと名付けられた街を歩いて

ISBN4-87714-305-X C0093
2003年10月刊 四六判上製236頁 \1800
[品切]
※本書収録の作品は全て、目取真俊短篇小説選集1『魚群記』に再録されています。


認知症をわずらいつつもなお沖縄戦の痛苦を告発する老女を描いた表題作と、パイン工場への出稼ぎ台湾人女工と少年との交流を通して沖縄の加害性を問う「魚群記」、ほか三篇を収録。理不尽な死と生を強いられた無告の民衆たちの魂(マブイ)の声を内面深く描く著者二十代の鮮烈な初期作品世界。
収録作品:「魚群記」/「雛」/「蜘蛛」/「平和通りと名付けられた街を歩いて」/「マーの見た空」




目取真俊・高橋哲哉・徐京植・三宅晶子・中西新太郎・須永陽子 対話集会実行委員会

    共 感 共 苦
〈コンパッション〉は可能か?
歴史認識と教科書問題を考える
2002年11月刊
 四六判250頁 \2200 [在庫僅少・美本切れ]

2001年夏に開かれた『〈コンパッション(共感共苦)〉は可能か?』と題する対話集会の全記録。〈9・11〉事件等、集会後の状況を含めた各氏の書下し論考に加え、約340冊に及ぶ画期的な“〈コンパッション〉を育むブックガイドを併録。




内海愛子・高橋哲哉・徐京植
編著
 
石原都知事「三国人」発言の何が問題なのか [在庫僅少]
2000年6月刊 四六判286頁 ¥1800

「三国人」発言によって露呈したものは、日本人マジョリティの中に根強く存在するアジアへの差別意識、過去への無反省であった。多彩な論者が様々なポジションから多角的に「発言」の問題性を論じ尽くす。資料多数収録。
執筆者:鵜飼哲/中西新太郎/駒込武/目取真俊/金石範/劉彩品/鄭暎惠/徐翠珍/愼蒼健/金子マーティン/梶村太一郎/コリン・コバヤシ/梓澤和幸/前田朗/吉成勝男/渡辺英俊/山田昭次/佐藤信行/永野武