世界に何度絶望しても、映画は「もうひとつの世界」を夢見ることをやめない。この希望なき世界を変える力を!
戦争、虐殺、差別、貧困・格差、植民地主義……直面する現実を前に、「ありえたかもしれない世界」を表現することに奮闘し続ける映画人たちがいる。
タウフィーク・サーレフ、マイケル・ウィンターボトム、フィリップ・リオレ、アキ・カウリスマキ、ニール・ブロムカンプ、トミー・リー・ジョーンズ、ケン・ローチ、ファティ・アキン、ロベルト・ベニーニ、ジル・パケ=ブレネール、ローズ・ボッシュ、ラデュ・ミヘイレアニュ、ラルフ・ネルソン、アーサー・ペン、リチャード・フライシャー、ジェローム・オスト、ヤミナ・ベンギギ、マチュー・カソビッツ……。
日本社会の課題をも照射する映画評論集。世界を変える映画20本。
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〈著者略歴〉
中村一成
(なかむら・いるそん)
ジャーナリスト。1969年生まれ。毎日新聞記者を経てフリー。
【主な著書】
『声を刻む―在日無年金訴訟をめぐる人々』 (インパクト出版会、2005年)、『なぜ、いまヘイト・スピーチなのか―差別、暴力、脅迫、迫害』(共著、前田朗編、三一書房、2013年)、『ルポ 京都朝鮮学校襲撃事件―〈ヘイトクライム〉に抗して』(岩波書店、2014年)、『ヘイト・スピーチの法的研究』(共著、金尚均編、法律文化社、2014年)、『死刑映画・乱反射』(共著、京都にんじんの会編、インパクト出版会、 2016年)、『ひとびとの精神史 第9巻』(共著、 栗原彬編岩波書店、2016年)、『ルポ 思想としての朝鮮籍』(岩波書店、2017年)、『「共生」を求めて 在日とともに歩んだ半世紀』(編書、田中宏著、解放出版社、2019年)。
(本書刊行時点)
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